飼育計画を立てよう
モルモットは複数で飼えるの?
モルモットは複数で多頭飼いができる
モルモットはもともと野生の中で群れをなして暮らしていたので、複数のモルモットをペットとして飼うことは可能です。
モルモットは多頭飼いするには飼い主さんの飼育スキルが必要
モルモットを飼い始めるときは、おそらく一匹から飼い始める方が多いのではないでしょうか? それか、雄と雌のつがいで飼い始める方もいると思います。モルは複数で飼育することも一匹で飼育することもどちらも可能です。
複数で飼う場合はモル同士で遊んだり一緒にご飯を食べたり愛嬌があり可愛いのですが、モル同士が喧嘩をしたり病気が移ったりと、飼い主さんはよく観察して迅速な対処ができるある程度の知識や経験を必要とします。
たとえば、ケージや巣箱に血がついていたり嘔吐や下痢が見つかった場合に、どの仔が病気なのかを見分けなければなりません。そして病気のモルから他のモルに感染しないようにコントロールして病気のモルへの処置を含め迅速な対処が求められます。
野生のモルは群れをなして暮らす習慣があります。なので飼い主さんの飼育環境が許すのであれば、広いスペースを確保して複数で飼育するのが野生に近い環境であり、モルにとっても自然な環境といえます。 複数で飼うことは飼い主さんのスキルを必要としますし、広いスペースや飼育の手間と費用が増えるので、初心者の方や、一人暮らしの方は一匹から始めるのが良いでしょう。
一匹か複数で飼うときのなつき方の違い
多頭飼いでの懐きやすさは飼い主さん次第
モルモットは寂しがりやさんかどうかは分かりませんが、甘えん坊で飼い主さんが大好きです。一般的に一匹で飼う方が懐きやすいといわれています。実際に飼ってみると一匹と複数で懐きやすさに違いがあるかと言われたら、飼い主さんの飼い方次第だといえましょう。
一匹で飼うとき
一匹で飼うときは飼い主さんとその家族がモルを世話をしてくれる全てなので、一緒に遊ぶ時間を長めにとったりしっかり世話をすれば懐きますし、寂しがることもありません。 飼い主さんがあまり世話をしなかったりコミュニケーションをとらなかったらモルは寂しがりそれがストレスとなり、餌を食べなくなったり威嚇してしまうかもしれません。
複数で飼うとき
複数で飼う場合はモル同士で遊んだりお話をしたりコミュニケーションをとるので飼い主さんがいないときでもモル同士で仲良くしているので安心です。 複数飼育だから懐きにくいということはモルの性格によってはあるかもしれませんが、飼い主さんがそれぞれのモルをたっぷりと可愛がって世話をすれば信頼を維持して懐いてくれます。
モルモットの家族計画を
モルモットは増える
一匹で飼うときと複数で飼うときの違いを知って、飼い主さんの住まいや環境によってどちらで飼うのか計画的に考えましょう。
モルモットはつがいで飼っているとどんどん子供を産んで増えます。一回の出産で4~6匹の子供を産みます。親と子供、子供同士でも繁殖するのでどんどん増えます。
また、ペットショップで買ってきたメスの仔がペットショップにいるときに妊娠していたケースもあります。 繁殖させたくない場合は、雄と雌を別のケージに分けると良いです。海外では虚勢手術をする飼い主さんもいます。
増えたモルのお世話をできますか?
繁殖したら赤ちゃんのモルを育てることができるのか、大人になっても飼い続けることが可能なのか、増えたときの掃除の手間が増えても大丈夫か、広いスペースを確保できるか、1日にモルの世話をできる時間はどれくらい確保できるか、全部のモルたちをきちんと観察して体調管理ができるか、増えた時のことをよく考えて計画的に管理して飼育しましょう。
複数で飼うとこんな事があります
もともと原種は群れをなして生活していたので複数飼育ができますので複数飼育について書きます。
- ・モルモット同士が餌を一緒に食べたり遊ぶ姿や仕草が可愛い
- ・飼い主さんが不在の時でも寂しくない
- ・つがいであれば繁殖させることが可能
- ・お腹が空いたときに一斉に鳴くのでうるさい
- ・病気が移りやすい
- ・掃除の手間が増える
- ・縄張りや上下関係がある
- ・たまに喧嘩をする
- ・一匹が新しい悪戯を見つけると他も真似をする
2匹目を増やす
新しい仔をお迎えするときは先住のモルとの関係があるのでいくつか気をつけるポイントがあります。
2匹目のお迎え
新しい仔をお迎えするときは月齢が少ない場合は警戒心が強く怯えがあるので迎えた後の接し方を参考にして安心できるようにしてあげてください。
大人のモルをお迎えするときは先住のモルとの上下関係や縄張り意識があるので、いきなり同じケージに入れることは避けて、別のケージに分けて隣同士に置いて、それぞれの個体の性格と相性を確かめながら徐々に馴らしていく方法をとりましょう。
新しい仔の観察
新しい仔を迎えたら、すぐに他のモルと一緒にはしないで、しばらくの期間は別のケージに入れて隔離することをおすすめします。 しばらく隔離しているときによく観察してから他のモルと徐々に馴らしていきましょう。
観察する観点
- ・妊娠してないか(女の仔)。ショップなどで購入した場合は、雄と同じケージにいる時に妊娠している可能性があります。
- ・雄か雌を確認する。月齢の少ないモルはペットショップの店員さんでも見分けが難しい場合があります。男の仔のつもりで買ってきたら実は女の仔でした。そして先住の男の仔と交尾をして赤ちゃんを産みましたなんて事にならないようにしっかり観察しましょう。
- ・病気でないか。お迎えする前の飼育環境でダニや皮膚病や感染症などを患っている可能性があります。
- ・餌の種類と食欲はあるか? 迎えたばかりのモルは怯えているので餌や牧草は入手元の店員さん(飼い主さん)から教わり同じ物を用意すると少しは安心します。しばらくしたら、先住のモルと同じ餌や牧草を与えてよく食べるか観察しましょう。
- ・馴らし期間の確保。お互いにモルは自分だけではなく他にもいることを認識させます。初めはケージを少し離して置くのもよいでしょう。徐々に間隔を近づけて存在を認識させて馴らすようにしましょう。
- ・先住のモルとの相性。ケージ越しに鼻を出してモル同士でコミュニケーションをとるか、鳴き声でお話しするかなど。威嚇したり相手にストレスを与えるかもしれません。仕草を見てよく観察しましょう。
2匹目はお利口さん
最初に家族になった先住のモルに比べて、2匹目は環境に慣れるのが早いと思われます。それは同じケージか、別々のケージかにより異なりますし、外で一緒に運動する時間にもよります。
モル同士が仲良くする時間が多い場合は、往々にして2匹目は先住モルから新しい環境の作法やルールを学ぶので、環境にも飼い主さんにも早く馴れる傾向が見られます。
イタズラも先住のモルを真似して覚えて、さらに独自のイタズラも見つけることでしょう。