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鳴き声としぐさの意味|感情を読み解くコミュニケーション術

モルモットは一見おとなしく無表情に見えますが、実はとてもおしゃべりで感情表現が豊かな動物です。「プイプイ」「キューキュー」といった可愛らしい鳴き声や、ユニークなしぐさには、彼らの様々な気持ちが込められています。モルモットの言葉を理解することで、コミュニケーションがもっと楽しくなり、深い信頼関係を築くことができます。

💡この記事でわかること
  • 「プイプイ」「キューキュー」といった、様々な鳴き声に込められた具体的な気持ちがわかる
  • 嬉しい時の「ポップコーンジャンプ」など、ユニークなしぐさから感情を読み解く方法がわかる
  • 歯ぎしりや毛を逆立てる行動など、怒りや恐怖、不満といったネガティブな感情のサインを見抜けるようになる
  • モルモットの「言葉」を理解することで、日々のコミュニケーションがもっと楽しくなり、深い信頼関係を築くきっかけになる
  • 何気ない行動の一つ一つが、大切な健康状態のチェックにも繋がることが理解できる
目次

鳴き声でわかるモルモットの気持ち

  • プイプイ!、キューイキューイ!(高い声で連続)
    ごはんやおやつが欲しい時の「要求・催促」の声。冷蔵庫の音や飼い主の足音を聞きつけて、期待を込めて鳴きます。より声が大きく「プーイプーイ!」と聞こえる時は、要求の強さが増しているサインです。
  • クックックッ、ホヨホヨ(低い声で喉を鳴らす)
    嬉しい、楽しい、満足している時の「ごきげん」な声。撫でられている時や、部屋を散歩している時、ケージの中で小さくジャンプしながら鳴いている時に聞かれます。
  • クイックイッ
    「誰かいるの?」「かまってほしいな」といった、寂しさや呼びかけの気持ちを表します。お腹が空いているわけではないのに鳴いている時は、構ってほしいのかもしれません。
  • キューキュー(優しく甘えるような声)
    撫でられている時や抱っこされている時に聞かれる、「心地よい・嬉しい」という喜びの表現です。
  • キーキー!、キュイー!(甲高く鋭い声)
    痛みや恐怖、強い怒りを感じた時の「悲鳴・警告」の声。嫌なことをされた時や、他のモルモットを威嚇する時や、怪我をして痛みを感じている時に発します。
  • ルルルル… / グルルル… (低い声で喉を鳴らす
    基本的にモルモットの低い声は良くない気持ちの表れです。ただし状況によって意味が異なります。
    • グルルル…(体をこわばらせて低い声): 警戒・不満・不快感のサイン。これ以上やめてほしいという合図です。
    • ルルルル…(リラックスして低い声): 飼い主に撫でられている時などに聞かれる「心地よい・嬉しい」のサイン。
    • グルルル~(お尻を振りながら): オスがメスに対して発する「求愛」のサイン。同じ低い声でも体の動きや状況で意味が変わります。
  • 歯をカチカチ鳴らす
    怒りや威嚇のサイン。これ以上やめてほしい、近づかないでほしいという強い警告です。
  • キュッ(短く鳴く)
    何かに驚いたり、軽く痛みを感じた時の「痛っ!」という短い悲鳴です。

しぐさでわかるモルモットの気持ち

【ポジティブなしぐさ】

  • ポップコーンジャンプ
    嬉しい、楽しい気持ちが最高潮に達した時に見せる行動。特に子どものモルモットに多く見られます。
  • 体を伸ばしてリラックス、あくび
    安心しきっている証拠。飼い主の前でこの姿を見せたら信頼されているサインです。
  • 鼻先でツンツンする
    挨拶や「ねえねえ」と注意を引く行動。他のモルモットや飼い主の手に対して行います。
  • 飼い主の手をペロペロ舐める・甘噛みする
    愛情表現や信頼のサイン。子どもの頃は加減がわからず強く噛むこともありますが、成長とともに優しい甘噛みや舐めに変わり、深い信頼関係の証となります。

【ネガティブなしぐさ】

  • その場で固まる、巣箱に隠れる: 警戒や恐怖を感じている状態。物音がした時などに見られます。無理に外に出さず落ち着くまで見守りましょう。
  • 体をこわばらせ、毛を逆立てる: 強い警戒や恐怖、威嚇のサインです。
  • 口を大きく開けて歯を見せる: 「これ以上やると噛むぞ」という、攻撃の一歩手前の強い警告です。
  • 鼻先で物を強く押す: 餌入れや床材などを鼻でぐいっと押しのけるのは、「邪魔だ!」「イライラする!」という不満の表れです。

モルモット同士のコミュニケーション

多頭飼いをしていると、彼らだけの社会的なしぐさを見ることができます。

  • 鼻先でツンツンする、お尻の匂いを嗅ぐ: 「君は誰?」「こんにちは」という挨拶の行動です。
  • 頭をぶつけ合う: 相手に対する優位性を示したり、要求を伝えたりする行動です。
  • 喧嘩の前の兆候: 毛を逆立て、耳を立て、前足を少し浮かせて体を大きく見せるのは、攻撃の準備をしている危険なサインです。怪我をする前に引き離しましょう。

★信頼関係の基本「スキンシップ」
モルモットとの絆を深めるには、日々の優しいスキンシップが欠かせません。頭や顎の下などを毛並みに沿って優しく撫でてあげましょう。ただし、長時間の拘束はストレスになるため、嫌がるそぶりを見せたらすぐに解放してあげることが、信頼関係を築く上で最も大切です。

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