野菜の名前だけでなく、どの部分を、どう扱うかまで確認。迷ったら子どもが判断せず、大人へ聞くルールにします。
まず、ここだけ押さえよう
- 牧草が主食。野菜や果物で置き換えない。
- 種類・部位・量を確認し、新しいものは少量から。
- 危険な食材の誤食は症状を待たず病院へ連絡する。
先に決めるのは、今日渡す食材と1日分
このページは、食材を確認するための一覧です。主食と総量は毎日の給餌マニュアルで決めます。牧草と水はいつでも利用できる状態にし、ペレット・野菜・果物は別の役割として扱います。
「食べてよい」は食べ放題という意味ではありません。健康な成体向けの献立でも、慣れた食材、個体の体型、病気、製品表示を確認します。療養中の子は、ここから自己判断で食材を増減しません。
食材・部位の一覧|名前だけで判断しない
「給餌候補」は、確認した資料に給餌候補があり、記載した条件で大人が献立へ組み込めるものです。食べ放題や病気の子への許可ではありません。「避ける」は、有害・不適切な食品や、この家庭向けの共通ルールで除外するもの。「確認できず」は、種・部位・製品条件を十分に確認できず、子どもへ渡さないものです。未確認を「毒」とも「安全」とも認定しません。
大人が洗い、傷んだ部分を除き、食べる部位だけを担当分へ取り分けます。皮・種・花まで候補が挙がっていない食材は、別の部位へ広げて考えません。以下の一覧は健康な成体を想定した候補確認です。
野菜
| 食材・部位 | 家庭での扱い | 用意する際の条件・確認資料 |
|---|---|---|
| パセリ | 給餌候補 | 葉を少量、他の野菜と組み合わせる。カルシウムの多い献立へ偏らせず、尿路の病気は個別相談。 Merck |
| 小松菜 | 給餌候補 | 洗った葉。国内の動物病院が給餌候補として挙げる。量・療養時の制限は個別に確認。 けい動物医療センター |
| チンゲンサイ | 給餌候補 | 洗った可食部。少量から、他の野菜と組み合わせる。 RSPCA NSW |
| ピーマン(赤・黄) | 給餌候補 | 洗った実。赤・黄も候補だが、これだけでビタミンC必要量を満たすとは決めない。ヘタを除く。 RSPCA UK |
| ブロッコリー | 給餌候補 | 可食部を少量。多量ではガスの問題があるので、毎日の主な野菜をこれだけにしない。 PDSA |
| ニンジンの根 | 給餌候補 | 洗った根を、ごく少量のお楽しみに。糖分があるため日常の葉野菜の代わりにしない。 Merck |
| きゅうり | 給餌候補 | 洗った実。水分が多くても飲み水は省かない。 RSPCA UK |
| ロメインレタス | 給餌候補 | 傷みのない葉を洗って用意。 RSPCA UK |
| 玉レタス | 避ける | アイスバーグ型の玉レタスは栄養面から選ばない。毒性をネギ類と同じに説明しない。 Merck |
| キャベツ | 給餌候補 | 洗った葉を少量。ブロッコリーと同じく一度に多量を与えない。 PDSA |
| 白菜 | 確認できず | 確認した国内資料は栄養成分を列挙するが、白菜の部位別給餌を明確には案内していない。子どもの担当分へ追加しない。 けい動物医療センター |
| ニンジンの葉 | 給餌候補 | 洗った葉。RSPCA NSWは時々のお楽しみとして扱う。根と同じ説明にせず量を決める。 RSPCA NSW |
| 大根の根 | 確認できず | 大根の葉の記載を根へ広げない。根の給餌条件を確認できるまで子どもへ渡さない。 けい動物医療センター |
| 大根の葉 | 給餌候補 | 洗った葉。国内の動物病院の給餌候補に大根葉の記載がある。 けい動物医療センター |
| カボチャ | 給餌候補 | Woodgreenでpumpkinを給餌候補として確認。家庭では傷みのない果肉を少量、種・硬い皮は子どもの担当分から除く。種や皮の安全を認定するものではない。 Woodgreen |
| セロリ | 給餌候補 | 洗った可食部を食べやすい大きさに。部位ごとの病気予防効果は断定しない。 RSPCA UK |
| サニーレタス | 給餌候補 | 赤系のリーフレタスに当たる候補。傷みのない洗った葉。袋の品種表示を確認。 Merck |
| グリーンリーフ | 給餌候補 | 緑のリーフレタスに当たる候補。洗った葉。玉レタスと混同しない。 Merck |
| さつまいも | 確認できず | 国内病院の食事例に名前はあるが、根の部位・調理・適量が明確でない。子どもへ渡さない。 にれのき動物病院 |
果物
| 食材・部位 | 家庭での扱い | 用意する際の条件・確認資料 |
|---|---|---|
| リンゴ | 給餌候補 | 洗った果肉だけを小さく。種と芯は大人が除く。毎日の必須食品にしない。 PDSA |
| イチゴ | 給餌候補 | 洗った果肉を小さなひとかけら、時々に限る。ヘタは担当分から除く。 PDSA |
| バナナ | 給餌候補 | 果肉を小さなひとかけら、時々に限る。皮は子どもの担当分に使わない。 PDSA |
| キウイ | 給餌候補 | 果肉を小さなひとかけら、時々に限る。皮などは担当分から除く。 PDSA |
| ミカン | 避ける | RSPCA UKは柑橘類を避けるとしており、NSWの古い案内とは差がある。家庭の共通表では使わない。 RSPCA UK |
| パイナップル | 確認できず | 今回確認した獣医・専門団体資料では、部位と給餌条件を十分に確認できなかった。子どもへ渡さない。 個別条件の確認が必要 |
NG食品

| 食材・部位 | 家庭での扱い | 用意する際の条件・確認資料 |
|---|---|---|
| ネギ類(タマネギ・長ネギ・ニラ・ニンニク・チャイブ) | 避ける | タマネギ・長ネギ・ニラ・ニンニク・チャイブ。料理に混ざっていても与えない。 PDSA、けい動物医療センター |
| アボカド(果肉・皮・種) | 避ける | 食材全体を除外する。果肉・皮・種のどれかならよいと判断しない。 PDSA |
| ジャガイモ(芽・緑色部・皮・全体除外) | 避ける | 芽・緑色部・皮を避け、家庭の担当分では全体を除外。加熱すればよいと判断しない。 PDSA |
| トマトの葉・茎・ヘタ/ナスの葉・ヘタ | 避ける | トマトの実と葉・茎を区別する。ナスの葉・ヘタの種別確認は不足しているため、同じ家庭ルールで除外する。 PDSA |
| 生の豆類・キノコ・ルバーブ | 避ける | 生豆は国内病院とNSW、キノコ・ルバーブはPDSAで不適切食品として確認。種類や調理を自己判断しない。 PDSA、RSPCA NSW、けい動物医療センター |
| チョコレート・コーヒー・人用菓子・味付き食品 | 避ける | おすそ分けしない。菓子は不適切食品として除外。コーヒーやすべての味付け食品の毒性量を確認した一覧ではない。 RSPCA NSW |
野草と、近づけない植物
子どもが自分で摘んで判断し、エサに追加することはしません。食べられる候補にも種・部位・汚染の確認が必要です。
| 候補名 | 扱い |
|---|---|
| タンポポの葉・花 | 給餌候補。種・部位・採取条件を大人が確認するまで、子どもの担当分に入れない。 |
| クローバー(シロツメグサ) | 確認できず。種・部位・採取条件を大人が確認するまで、子どもの担当分に入れない。 |
| ハコベ | 確認できず。種・部位・採取条件を大人が確認するまで、子どもの担当分に入れない。 |
| オオバコ | 給餌候補。種・部位・採取条件を大人が確認するまで、子どもの担当分に入れない。 |
| ナズナ | 給餌候補。種・部位・採取条件を大人が確認するまで、子どもの担当分に入れない。 |
| エノコログサ(猫じゃらし) | 確認できず。種・部位・採取条件を大人が確認するまで、子どもの担当分に入れない。 |
| 笹の葉 | 確認できず。種・部位・採取条件を大人が確認するまで、子どもの担当分に入れない。 |
| アサガオ | 確認できず。食材にせず、届かない場所へ。 |
| アジサイ | 避ける。食材にせず、届かない場所へ。 |
| スイセン | 避ける。食材にせず、届かない場所へ。 |
| スズラン | 避ける。食材にせず、届かない場所へ。 |
| ツツジ | 避ける。食材にせず、届かない場所へ。 |
| ワラビ | 確認できず。食材にせず、届かない場所へ。 |
| ヨモギ | 確認できず。食材にせず、届かない場所へ。 |
| ポインセチア | 確認できず。食材にせず、届かない場所へ。 |
| アイビー | 避ける。食材にせず、届かない場所へ。 |
| モンステラ | 確認できず。食材にせず、届かない場所へ。 |
加工・乾燥食品
| 食材・部位 | 家庭での扱い | 用意する際の条件・確認資料 |
|---|---|---|
| パン | 避ける | RSPCA NSWはパンを与えない食品に挙げる。牧草の代わりや歯のケアに使わない。 RSPCA NSW |
| 乾燥フルーツ | 避ける | 人間用は糖分・添加物・量を子どもが判断できないため、家庭ルールで使わない。すべてを中毒食品とする分類ではない。 PDSA |
| シロップ漬け果物 | 避ける | シロップと糖分を含む人用加工品は、家庭ルールで給餌から除外する。 PDSA |
| ペット用乾燥野菜 | 確認できず | 商品名・対象動物・部位・添加物・給与量が不明。表示を大人が確認するまで子どもへ渡さない。 個別条件の確認が必要 |
| ペット用乾燥フルーツ | 確認できず | モルモット用でも製品と1日量が未確認。果物を乾燥すれば自由に与えてよいとはしない。 個別条件の確認が必要 |
資料で説明が違う食品は、どう扱う?
パセリを日々の候補とする資料と、カルシウムの多い野菜を頻繁に与えない資料があります。ここでは種類を組み合わせ、特定の葉に偏らない扱いにしています。柑橘類はRSPCA UKで避ける案内があるため、家庭の共通表では使いません。果物やニンジンはPDSA・Merck飼い主版が少量のお楽しみを認める一方、Merck専門家版は糖分の多い食品を避ける案内です。必須食品にはせず、療養中は個別の食事指示を優先します。
野草を使うなら、大人の確認から
野草は「名前が似ている」だけでは採れません。種と部位を確実に同定し、除草剤・農薬・道路沿い・犬猫の排泄物の汚染がない場所か確認します。洗えば薬剤汚染がすべて解決するわけではありません。芝刈り機の刈りくずは与えません。無理に採取せず、市販の確認できた食材で献立を組めます。
用意するときの5つの確認

ヘタ・葉・茎・種も確認します。
子ども用には担当分だけを用意します。
カビ・腐敗・異臭があれば使いません。
食欲とフンを見ます。
暑い日は傷む前に早めに回収します。
食材とおやつで迷いやすいこと
冷凍・解凍した野菜を使える?
生鮮食品を基本にします。冷凍品は加熱・調味・原料・保存状態が製品によって違い、今回の確認資料だけでは一律に適否を判断できません。子どもが凍った塊や解凍して放置したものを追加せず、大人が製品と病院で確認してください。冷たい食品が必ず同じ病気を起こす、と断定する説明にはしません。
ペット用の乾燥食品なら自由に使える?
対象動物・原料の部位・添加物・給与量を大人が確認します。野菜・果物の乾燥品は主食の牧草を置き換えません。子どもには、1日の担当分へ入れたものだけを渡します。
野菜でビタミンCを補えば、水へも足す?
自己判断で水へ加えません。劣化や味による飲水低下の問題があります。食事全体と必要な補助はビタミンCと保存で確認します。
野菜を食べれば、牧草を減らしてもよい?
減らしません。野菜の水分や栄養があっても、いつでも利用できる主食の牧草と飲み水を省く理由にはなりません。
お迎え直後は、いろいろ試す?
まず以前食べていた銘柄・食材・部位を確認し、慣れた食事を維持します。すぐに全部変えず、落ち着いた様子と食欲を確認しながら1種類ずつ少量から。お迎え後の接し方も併せて読んでください。
食べ方を見てから、残りを片付ける
| 見ること | 記録の例 |
|---|---|
| 食べる速さ・噛み方 | いつもより遅い、こぼす、同じ物を残す、口元や前足が湿る。 |
| 牧草・ペレット・野菜 | 何をどのくらい残したか。好物だけ食べる場合も主食の減りを見る。 |
| 便・体重 | 量・大きさ・形とgの経過。便の形だけで原因を診断しない。 |
食べない、フンが減る、ぐったりする時は次の記録日まで待たずに相談します。いつもの食べ方を知ることが、変化に気づく出発点です。
誤食したかもしれない時
症状がなくても、大人へ知らせて動物病院に連絡します。食品名・植物名、食べた部位、時刻、推定量を伝え、残りや包装、植物の写真を保管してください。自己判断で吐かせたり、薬を与えたりしません。
新しい食品を与えた後に食欲が落ちたり、下痢が出たりした場合も、好みや食べ過ぎと決めつけず相談します。フンの形だけで原因を診断することはできません。
ほうき星の提案|与えることは、信頼のやりとり
朝はごはんと水を整え、食べる様子を短く見る。昼に担当者がいる日は、牧草と水が足りているか静かに確認。夕方は牧草や食べ残しを見ながら、穏やかに声をかける。これは筆者が提案する生活の組み立て方で、昼の追加給餌を全家庭に求めるものではありません。
学校や仕事で不在になる家庭では、出発前・帰宅後と必要な途中点検を大人が計画します。好物を増やすことより、決めた分量で接し、受け取ってくれる小さな変化を楽しみたいと考えています。近づかない時は追わず、その子の距離を大切にしましょう。
この記事の参考資料と確認範囲
- PDSA|Your guinea pig’s diet
野菜・果物の例、与えない食材、食事変更 - Merck Veterinary Manual|Diet for a Guinea Pig
野菜の組合せとカルシウムの多い食材、牧草が主食であること - RSPCA UK
表の各行で対象範囲を限定。日本名の植物同定と適量を包括的に保証しない。 - RSPCA NSW
表の各行で対象範囲を限定。日本名の植物同定と適量を包括的に保証しない。 - けい動物医療センター
表の各行で対象範囲を限定。日本名の植物同定と適量を包括的に保証しない。 - にれのき動物病院
表の各行で対象範囲を限定。日本名の植物同定と適量を包括的に保証しない。 - Woodgreen
表の各行で対象範囲を限定。日本名の植物同定と適量を包括的に保証しない。 - PDSA・ペット一般の植物
表の各行で対象範囲を限定。日本名の植物同定と適量を包括的に保証しない。 - PDSA・住まい
表の各行で対象範囲を限定。日本名の植物同定と適量を包括的に保証しない。
資料確認・編集:2026年10月6日。公開資料をもとに整理しています。獣医師等による個別監修は受けていません。

