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モルモットのケージと床の作り方|足・かじり・汚れに合わせて整える

モルモットのケージと床の作り方。足・かじり・汚れに合わせて整える飼育スペースのイラスト
飼育スペースの配置例です。実際の広さ・床材は頭数やその子に合わせて整えます。(AI作成の説明用イラスト)

ウサギ用ケージを使う時も、自作する時も、足元まで整えてから迎えます。掃除のしやすさ、足への負担、かじり、濡れを見ながら、その子に合う床を作りましょう。

目次

まず、ここだけ押さえよう

  • 引き出しが清潔でも、上の床がその子の足に合うかは別に確認する。
  • 平らで安定した土台に、足にやさしく乾いた表面と吸水層を用意する。
  • シーツの端や中身をかじれないか、敷いた後も観察して見直す。

筆者の考え|「床の正解」は、その子を見ながら探す

店頭ではモルモット用ケージの選択肢が少なく、ウサギ用を代用したり、自作したりする飼い主さんを見ます。だからこそ、ケージを買って終わりにせず、モルの足や暮らしに合わせて床を工夫することが大切だと考えています。

初代サイトでも、床作りに「これが床の正解」という一つの答えはなく、飼育環境やモルに合わせて試行錯誤してほしい、と紹介しました。素材名だけで決めず、実際の歩き方、かじり方、床の乾き方を見て選びます。

ケージは、商品名より使える広さと構造を見る

「ウサギ用」「モルモット用」という表示だけで適合を決めません。隠れ家・食器・牧草・水を置いた後にも、歩く道と落ち着いて休める場所を確保します。複数で暮らす場合は、互いに離れられる空間も必要です。面積の目安と購入前の点検は、飼育グッズの選び方で確認できます。

  • 内寸と、道具を置いた後の空きスペースを測る。ロフトを足して平面の不足を埋めようとしない。
  • 柵・扉・出入口に頭や足が挟まる隙間、鋭い切り口、高い段差がないか確認する。
  • 通気性、扉の固定、脱走防止、他の動物や落下物からの保護を考える。
  • 自作では、接続部の強度、防水、切り口の保護、かじって部材を食べられない構造を確認する。
  • 床を厚くすると出入口の段差や柵の有効な高さも変わる。完成後にもう一度確認する。

引き出し付きのウサギ用ケージを使う時

床下に引き出しがあるケージは、下に落ちたフンや食べかすを取り出して掃除できる便利さがあります。一方、上の金網や穴のある床では、足への負担や爪・足の引っ掛かりを確かめる必要があります。下に汚れが落ちることと、足にやさしいことは、分けて考えます。

基本にしたいのは、足が直接穴や金網へ入り込まない、平らで安定した歩行面です。床部品の交換・取り外しを考える時は、製品の構造やメーカーの説明を確認します。支えになっている部品を外したり、不安定な板を置いたりしないでください。安全な歩行面を確保できない場合は、別の住まいを検討します。

穴を覆うと、排泄物を下に落とす仕組みは使いにくくなります。その分、上の床材を取り替える掃除が必要です。引き出しだけを掃除して、表面の濡れを残さないようにしましょう。

スノコやウサギ用の足マットも、足が触れる面を点検

スノコや足マットは、汚れを下へ逃がしたり、硬い床の上に休める場所を作ったりするために使われます。ただし、ウサギ用の製品がモルにそのまま合うとは限りません。穴・継ぎ目への引っ掛かり、硬さ、滑り、ぐらつき、かじった破片を確認します。部分的なマットを置いても、残りの穴のある床が安全になるわけではありません。

我が家の経験|硬い木製スノコと足の炎症

我が家のモルでは、硬い木製スノコを置いていたことが足の裏の炎症につながったのではないか、と考えた経験があります。初代サイトでも、足の裏を観察し、床の硬さや衛生状態を見直す大切さを紹介しました。これは筆者が考えた原因であり、スノコだけが原因だったと断定するものではありません。

床は「土台・吸水・表面」の役割を分けて作る

ツルツルしたトレーに何も敷かないと、尿がその場に残ったり、フンや濡れた床にお腹・お尻の毛が触れたりします。汚れが毛に付いて固まる前に取り除けるよう、床材やライナーを用意します。穴から落とす方法だけに頼らず、安定した土台の上で、吸水しながら表面を乾かすことを考えます。

上から足が触れる表面、吸水層、安定した土台という床の三つの役割を示した模式図
足が触れる面の硬さ・滑り・濡れを確かめ、尿を受ける部分は交換できる構造にします。土台は平らで安定させます。吸水と表面を同じ床材が担う場合もあり、図の素材・厚さが唯一の正解という意味ではありません。(AI作成の説明用模式図)
役割作る時の確認
土台平らで安定し、足が穴や金網に入り込まないこと。防水と掃除のしやすさも確認。
吸水層尿を受け止める床材・吸水パッドなど。濡れたら交換でき、端や中身をかじれない設計にする。
足が触れる表面低粉塵の床材や適したライナーで、硬さ・滑り・濡れを減らす。下の危険な部分が露出しないこと。
三つの役割を確認する。吸水と表面を同じ床材が担う場合もあります。

敷いてから確認する手順

  1. トレーや土台を洗い、乾かす。尖り・割れ・不安定な継ぎ目を直す。
  2. 必要な吸水層を敷く。下層を使う場合は、端や留め具が口に届かないようにする。
  3. 床材またはライナーで、安全な歩行面を作る。隠れ家の中やよく座る場所にも気を配る。
  4. モルを戻して、歩く・休む・食べる様子を見る。床材を押しのける、潜る、端を引っ張る動きも確認する。
  5. 尿が出た後に表面と下層を点検する。濡れた所を交換し、露出やかじりがあれば組み合わせを変える。

チップ・牧草・新聞紙・シーツ・布を使う時

素材使い方と見直す点
低粉塵の紙製床材吸水と柔らかい表面を作る候補。粉の舞い方を見て、湿った部分を交換する。
ウッドチップ筆者が使ってきた床材の一つ。樹種・加工・粉塵・香りで条件が変わる。強い香りや粉の多いものを避け、使用対象と製品表示を確認する。
牧草柔らかく清潔なものを敷く工夫。濡れた所を早く取り除き、食べるための新鮮な牧草は別に確保する。牧草だけで尿を十分吸えるとは限らない。
新聞紙掃除しやすくする下敷きの候補。床材で覆い、食べ続ける子には露出させない。濡れると交換し、表面だけ乾いていると判断しない。
ペットシーツ下層の吸水用として使う工夫。表面・端・裏のフィルム・吸水材をかじれない設計が必要。食べる子には別の方法を選ぶ。
フリースなどの布製ライナー吸水層と組み合わせる。水が下へ移るか、濡れ戻り・ほつれ・滑り・かじりを確認。洗って内部まで乾かし、予備と交換する。
素材を一つ選ぶだけでなく、組み合わせと交換のしやすさを見る
トレーに木製チップを敷いた床のイラスト
初代「ほうき星」に掲載した、チップを敷いた床のイラスト。現在の製品選びでは、材質や粉塵も確認します。

木製床材は、木片・削りくずを避ける案内と、低粉塵・吸水性のあるものを候補にし、パインなどの軟材を避ける案内があり、選び方が分かれています。加熱処理済みや「天然」という表示だけで適合を決めません。迷う場合は低粉塵の紙製床材などから検討し、粉塵や呼吸・皮膚の変化にも注意します。

シーツの上にチップを敷く工夫と、かじりの確認

筆者が挙げる工夫の一つは、ペットシーツの上にチップを敷き、シーツを直接かじりにくくする方法です。端を露出させず、モルが床材を掘ったり押しのけたりした後も確認します。チップを撒いただけで、必ずシーツをかじれなくなるわけではありません。見えなくても下へ潜る子や、端を引っ張り出す子には合わないことがあります。

かじり跡や破れがあれば、その敷き方を続けず、シーツを口の届かない下層に固定できる構造へ変えるか、別の床材に替えます。薄い金網や園芸ネットをかぶせると、今度は足や爪の引っ掛かりが問題になるため、覆う素材も慎重に選びます。

新聞紙を床材の下敷きにする方法もあります。食べ物として与えず、食べ続ける子には口が届かない設計へ変えるか、別の床材を選びます。シーツのフィルムや吸水材を食べた疑いがある場合は、製品と食べた可能性のある量を確認し、病院へ相談してください。

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牧草を落とさず、いつでも食べられる場所を作る

穴のある床では、床に置いた牧草まで下へ落ちることがあります。牧草フィーダーを使う方法に加え、安全な歩行面の上に清潔なトレーで置く方法もあります。フィーダーは頭や足が挟まらず、無理な姿勢にならずに届くものを選びます。

器具を使っても、牧草を十分に取り出せているかを見ます。敷き牧草と食用牧草の補充を分け、尿やフンで汚れた牧草を取り除きましょう。筆者宅で床置きからフィーダーへ変えた経験は、飼育グッズの記事に紹介しています。

牧草入れと床置きのトレイを併用するのも、筆者が考える配置案です。取りやすい牧草入れに加え、清潔な低いトレイにも少し置き、どちらから実際に食べるかを見ます。一方しか使わない子なら、一つの方法でも構いません。床置きの牧草が尿や便で汚れたら交換し、併用したから点検が減るとは考えないでください。

どこで排泄しても、乾いた床に戻せる仕組みにする

モルは食べる場所や休む場所でも排泄します。トイレだけで処理できる前提にせず、隠れ家の中、牧草の周り、給水器の下なども確認します。掃除しやすさは引き出しの有無だけでなく、濡れた部分を無理なく交換できるかで考えましょう。

  • 毎日、フン・食べ残し・湿った床材を取り除く。濡れや汚れが目立つ所は、その都度交換する。
  • 表面だけでなく、ライナーの下やトレーも確認する。給水器の水漏れも調べる。
  • 布やマットは交換用を用意し、洗って十分に乾いたものを戻す。
  • お腹やお尻の毛に汚れが付きやすい時は、掃除の頻度と床の構造を見直す。

汚れた床との接触を減らすことは、被毛を清潔に保ち、皮膚や足への負担を減らすためにも大切です。詳しい掃除はケージ掃除と衛生管理、排泄場所の工夫はトイレを覚えないときへ。毛に固まった汚れは引っ張らず、拭く・洗う・相談するの選び方で確認します。

床を変えた後も、足の裏と歩き方を見る

硬さや穴だけでなく、汚れた床材、こすれ、体重や他の体調も足のトラブルに関わります。床を替えれば必ず治る、と判断せず、普段の歩き方や足の裏も観察します。足を無理に引っ張ったり、確認のために仰向けで押さえ込んだりしないでください。

赤み・腫れ・傷、足をかばう様子は相談を

足の裏が赤い、腫れている、傷や出血がある、いつもと違う歩き方をする時は、乾いた清潔な床を確保して、モルモットを診られる獣医師へ相談します。床を工夫して様子を見続けるだけにせず、食欲やフンが減った時は速やかに連絡してください。人用の薬を自己判断で塗らないようにします。

動物病院への相談の進め方

参考資料

ケージ選び・床作りの考えとスノコの経験談、チップのイラストは、筆者が制作した初代「ほうき星」の「ケージの選び方」「床を作る素材と作り方」を再編集しています。ウサギ用ケージの引き出しやシーツを覆う工夫など、筆者の説明も加えました。個別の獣医師にこの記事の監修を依頼したものではありません。

資料確認・公開:2026年10月6日。

木製床材の比較:Merck専門家版は木片・削りくずを避ける案内、RSPCAは低粉塵・吸水性のあるものを候補にしてパインなどの軟材を避ける案内。新聞紙の下敷きはRSPCAの冊子。

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