MENU

安全な抱っこの仕方|胸とお尻を支え、低い場所で短く

床に座った人が、胸とお尻を両手で支えてモルモットを抱くイラスト

通院や体重測定で、体を支える場面があります。触れ合いと必要なケアを分けて考え、抱っこの時間を達成させるより、安全と反応を優先します。

目次

まず、ここだけ押さえよう

  • 胸とお尻を両手で支え、体を安定させます。
  • 子どもは床に座り、大人が持ち上げと支えを手伝います。
  • 逃げる・体を硬くする時は、安全に戻して休ませます。

抱っこが好きになることを、全員の目標にしない

抱っこの前に床に座り、モルモットが自分から近づくのを待つイラスト
まずは低い位置で落ち着いて接し、自分から近づける安心感をつくります。(AI作成の説明用イラスト)

必要な健康確認のために、持ち上げ方を知ることは大切です。一方、遊びのために長く抱く必要はありません。近くで過ごすことや、床で短く触れる関わり方も選べます。初めての家庭では、大人が病院などで支え方を教わっておくと安心です。

足立区生物園の大学との共同研究の紹介では、過度な接触に対する反応にも個体差がありました。「一日30分〜1時間ならよい」という一律の時間目標にはしません。ふれあいの研究紹介

始める前に、足元と手を準備する

  • 床に座り、周りのすき間や逃走経路、ほかの動物を確認する。
  • 膝や床に、滑らず、ほつれのないタオルを用意する。
  • 手を洗い、大人が両手を使える状態にする。
  • 食欲や動きが普段と違う場合は、練習ではなく体調の確認を優先する。

机の上や立った姿勢での練習は避けます。低い場所でも飛び出すことがあるため、放置しないでください。

任意の練習|自分から近づける低い場所で

急に持ち上げる前に、膝の周りで自分から確かめる時間を作る方法も選べます。抱っこを好きにする課題ではなく、すでに人の近くで落ち着ける子について、選べる距離を増やす一つの方法です。必要な健康確認をこの練習の成功まで待つことはしません。

家族の膝の上で体を支えられている白・黒・茶色のモルモット
家族の膝の上で過ごしている、当時の実写真です。人との距離の取り方は一頭ずつ違い、姿勢だけで気持ちを決めつけません。
  1. 大人が床に座り、逃走や転落のない安全な範囲を用意する。滑らず、ほつれのない布を膝や足元へ置く。
  2. 大人が決めた安全な野菜を、一日の予定量から少し使う。近くの食器へ置くところからでもよい。
  3. 自分から近づくのを待つ。隠れている所から引き出したり、膝へ乗せるために空腹にしたりしない。食べない・近づかない日はそこで終える。
  4. 落ち着いて近くにいる時だけ、短くそっと触れる。膝へ来ても放置せず、大人が胸とお尻を支えられるようにする。戻りたがったら安全な床へ戻す。

膝へ乗らず、足元の食器で食べられるだけでもかまいません。子どもは座って関わり、持ち上げと移動は大人が行います。

大人が行う、持ち上げる4つの手順

片手をモルモットの胸の下に添え、もう片方の手でお尻を支えながら床に座って抱っこするイラスト
胸の下とお尻を両手で支え、床に座った低い位置で練習します。嫌がるときは無理に続けないでください。(AI作成の説明用イラスト)
  1. 穏やかに声をかける。急に追い回さず、手を近づける動きに気づけるようにします。
  2. 片方の手で胸の下を支える。首や前足だけをつかまず、お腹を強く圧迫しないようにします。
  3. もう片方の手でお尻と後ろ足を支える。後ろ半分をぶら下げないことが大切です。
  4. 両手で安定させて、低い位置で体に寄せる。落とさないよう支えますが、強く締めつけません。

胸と後肢を支える持ち上げ方の参考:Merck Veterinary Manual

逃げ回る子を繰り返し追うと、双方が慌ててしまいます。体重測定などでは、安全な容器へ自分で入れる方法が使えるか、病院で相談してください。容器やタオルだけに持ち上げを任せず、底と体を支えます。

子どもと触れ合う時は、大人が横で支える

子どもは床に座り、大人が持ち上げて、安定した膝やタオルの上へ移します。手の大きさや落ち着いて支えられるかに合わせ、大人が胸・お尻を支え続けます。子どもだけで持ったまま立ち上がったり、別の部屋へ運んだりしません。

布は滑りや爪の引っかかりを減らす補助です。「包めば必ず安心して暴れない」という保証ではありません。顔を覆ったり、胸を強く巻いたりせず、呼吸と動きが見える状態にします。大人が世話と扱いの責任を持つという考えは、RSPCAも示しています。RSPCAの飼育冊子

撫でる場所は、その子の反応を確かめる

頭・あごの下・背中は、そっと触れ方を確かめる場所の例です。すべての子が同じ場所を好むとは限りません。毛並みに沿って短く撫で、押しつけたり揉んだりせず、顔や首を強くつかみません。頭を振る、後退する、体を硬くする時は撫でるのをやめます。毛玉や皮膚の痛みがある時は触れ合いよりケアの相談を優先します。

やめる合図と、戻し方

見えた様子対応
逃げようとする・後退する・体が硬い撫でるのをやめ、安全な低い場所へ戻す。
歯を鳴らす・頭を振る・強く鳴く無理に続けない。体調や触る場所も確認。
息苦しそう・元気がない・痛そう練習を中止して病院へ相談。
落ちた・ぶつけた歩けてもけががないと断定せず、病院に状況を伝える。

戻す時も両手の支えを続けます。足が床につき、体が安定してから手を離してください。空中で「嫌がるから解放」と手を放すことはしません。

触れ合いの長さは、時計より反応を見る

最初は、落ち着いているうちに短く終える方法で十分です。動かなくなったことや、低い声だけで「喜んでいる」と判断しないようにします。短く終わる日、触らず見守る日も、その子に合わせた関わり方です。

爪切りや投薬に必要な保定は、遊びの抱っこと別に教わります。家族の力だけで押さえ込まず、日常ケアと受診ガイドも確認しましょう。

この記事の参考資料と確認範囲

資料確認・編集:2026年10月6日。公開資料をもとに整理しています。獣医師等による個別監修は受けていません。

広告

目次