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モルモットの運動(部屋んぽ)ガイド

おとなしいイメージのあるモルモットですが実はとても活発で、心と体の健康を保つためにはケージの外での適度な運動が欠かせません。この「部屋んぽ(部屋での散歩)」は飼い主との大切なコミュニケーションの時間でもあります。この記事では部屋んぽの必要性から適切な時間や場所、そして最も重要な安全対策までを詳しく解説します。

💡この記事でわかること
  • なぜ「部屋んぽ」が運動不足やストレスの解消に不可欠なのか、その理由がわかる
  • モルモットが最も活発になる最適な時間帯や、1日に必要な運動時間の目安がわかる
  • 「狭い場所が好き」「何でも齧る」といったモルモットの習性からくる具体的な危険が理解できる
  • 電気コードや観葉植物など、部屋んぽの際に命に関わる危険物と、その安全対策がリストで確認できる
  • 安全な環境を整えることで、部屋んぽがモルモットとの絆を深めるための、最高のコミュニケーションの時間になることがわかる

なぜ部屋んぽは必要なの?

ケージの中だけでは運動量が限られ、肥満や運動不足に繋がる可能性があります。部屋んぽには、以下のような大切な目的があります。

  • 運動不足の解消: 広い場所を走り回ることで、健康な体を維持します。
  • ストレスの発散: ケージの外の世界を探検することは、好奇心旺盛なモルモットにとって最高の気分転換になります。
  • 飼い主との絆を深める: 一緒に遊んだり、手からおやつをあげたりすることで、信頼関係が深まります。
目次

部屋んぽの進め方:時間と場所

部屋んぽの時間

モルモットは夜行性に近い習性を持つため、夕方から夜にかけての時間帯が最も活発になります。

  • 時間の目安: 1日に30分~1時間程度、毎日なるべく決まった時間に行うのが理想的です。ケージを掃除するタイミングで部屋んぽさせるなど、日々のルーティンに組み込むと良いでしょう。
  • 怖がる子へのヒント: 初めてケージの外に出た子は、広さに驚いて固まってしまうことがあります。その場合は、トンネルや箱など、すぐに隠れられる場所を近くにいくつか置いてあげると安心して探検を始められます。

部屋んぽの場所

モルモットの安全と健康を守るため、運動は必ず室内で行いましょう。屋外は、天候による熱中症のリスク、除草剤や他の動物の排泄物、脱走の危険など、予測できない危険が数多く存在します。

【最重要】部屋んぽの安全対策

部屋んぽを始める前に、必ずモルモットにとって安全な環境を整える必要があります。彼らの習性を理解し、危険を取り除いてあげましょう。

モルモットの習性からくる5つの危険

  1. 狭い場所が大好き: 家具の隙間や電化製品の裏側など、狭い場所に潜り込んで出られなくなることがあります。
  2. 高さが苦手: 高い場所によじ登っても、自力で降りることができず落下する危険があります。
  3. 何でも口に入れる: 床に落ちている小さなゴミや人間の食べ物などを誤飲する危険があります。
  4. 何でも齧る(かじる): 特に電気コードを齧ると感電の危険があり、命に関わります。
  5. 音に敏感でパニックになりやすい: 大きな物音に驚いてパニックを起こし、走り回って思わぬ怪我をすることがあります。

部屋の中の具体的な危険物リスト

以下のものが部屋の中にないか、事前に必ずチェックしてください。安全を確保できない場合は、ペットサークルで囲ったスペースの中で遊ばせるのが最も安全です。

  • 電気コード・ケーブル類: 齧られないよう、カバーを付けるか、床から浮かせる。
  • 観葉植物: 種類によっては中毒を起こすため、絶対に届かない場所に移動する。
  • 化学物質: タバコの吸い殻、殺虫剤、芳香剤、洗剤などを誤飲しないよう片付ける。
  • 人間の食べ物・ゴミ: 小さなゴミやビニール片なども誤飲の対象です。床は綺麗に掃除しておく。
  • 暖房器具: ストーブやヒーターに近づいて火傷しないよう、ガードを設置する。
  • 高さのある家具: ソファやベッドなど、登れても降りられない場所には近づけないようにする。
  • 他のペット: 犬や猫などがいる場合は、事故防止のため、必ず別の部屋で部屋んぽさせる。
  • 紙類: 新聞や本なども齧って食べてしまいます。インクなどが有害な場合があるため片付けておきましょう。
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