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よくある病気一覧|症状・原因・予防の基本

モルモットは比較的丈夫な動物ですが、病気や体調不良を隠す習性があるため、飼い主さんが日頃から様子をよく観察し、変化に早く気づいてあげることが非常に重要です。この記事では、モルモットがかかりやすい代表的な病気の症状、原因、そして家庭でできる予防法について解説します。

目次

1. 不正咬合(歯の病気)

1. 不正咬合(歯の病気)
生涯伸び続ける歯の噛み合わせが悪くなり、食事ができなくなる病気です。

  • 症状: よだれが多い、口元が汚れている、食欲がない、硬いものを避ける、食べこぼしが多い。
  • 原因: 牧草不足による歯の摩耗不足、遺伝、ケージを齧る癖、怪我など。
  • 予防法: 繊維質の豊富な牧草(特にチモシー)を主食として常に与え、歯が自然に削れるようにする。定期的に歯のチェックを行う。

2. 皮膚疾患(モルモットかいせん症など)

2. 皮膚疾患(モルモットかいせん症など)
ダニや真菌(カビ)などが原因で、皮膚に炎症やかゆみを引き起こします。

  • 症状: 激しく体を掻く、フケが多い、脱毛、皮膚の赤みやかさぶた。
  • 原因: 不衛生な飼育環境、ストレスによる免疫力の低下、他の動物からの感染。
  • 予防法: ケージ内を常に清潔で乾燥した状態に保つ。定期的なブラッシングで皮膚の状態を確認する。

3. 消化器系のトラブル(下痢・鼓腸症)

3. 消化器系のトラブル(下痢・鼓腸症)
デリケートなお腹は、食事やストレスの影響を受けやすい部分です。

  • 症状: 水っぽい便(下痢)、お腹がパンパンに張る(鼓腸症)、食欲不振、ぐったりしている。
  • 原因: ストレス、不適切な食事(水分や糖分の多い野菜の与えすぎ)、急な食事内容の変更、細菌感染。
  • 予防法: 新鮮で質の良い牧草を主食とする。野菜やおやつは少量に留める。ペレットを切り替える際は少しずつ混ぜて慣らす。

4. ビタミンC欠乏症(壊血病)

4. ビタミンC欠乏症(壊血病)
体内でビタミンCを作れないため、食事が原因で発症します。

  • 症状: 食欲不振、歯茎からの出血、毛並みの悪化、関節の痛みで動きたがらない、足を引きずる。
  • 原因: ビタミンCを含まない食事、古いペレット(ビタミンCは時間と共に劣化する)。
  • 予防法: ビタミンCが添加されたモルモット専用ペレットを与える。パセリやピーマンなどビタミンCの豊富な野菜を少量与える。

5. 足裏の皮膚炎(潰瘍性足皮膚炎)

5. 足裏の皮膚炎(潰瘍性足皮膚炎)
足の裏に負担がかかり、炎症や潰瘍ができてしまう病気です。

  • 症状: 足の裏が赤く腫れる、出血、歩き方がおかしい。
  • 原因: 硬い床材(金網など)、不衛生な環境、肥満による体重過多。
  • 予防法: 床は金網を避け、柔らかい牧草や床材を厚めに敷く。ケージ内を清潔に保つ。適切な体重を維持する。

病気のサインに気づいたら

病気のサインに気づいたら
「いつもと違うな」と感じたら、様子見をせず、すぐにモルモットを診てくれる動物病院に相談しましょう。早期発見・早期治療が、愛するモルモットの命を救うことに繋がります。

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