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モルモットの上手な抱っこの仕方|嫌がられないための練習

モルモットとの暮らしの醍醐味の一つがあたたかい体を膝の上で感じられる「抱っこ」の時間です。しかし、臆病なモルモットにとって抱っこは最初とても怖いもの。焦らず正しいステップで慣れてもらうことが深い信頼関係を築くための鍵となります。この記事では、爪切りや病院での診察といった将来のケアにも繋がる、上手な抱っこの練習方法とスキンシップのコツを詳しく解説します。

💡この記事でわかること
  • モルモットを怖がらせずに、優しく抱き上げるための具体的な手順がステップバイステップでわかる
  • 抱っこ中にモルモットが安心する体勢や、喜んでくれる撫で方のコツが身につく
  • 落下事故を防ぐための最も重要な注意点と、安全な練習方法が学べる
  • 抱っこが苦手な子の個性を見極め、尊重することの大切さがわかる
  • 上手な抱っこが、将来の爪切りや通院など大切な健康ケアに繋がることが理解できる
目次

ステップ1:抱っこの前に「膝の上」に慣れてもらおう

いきなり体全体を持ち上げるのは、モルモットをパニックにさせてしまう原因になります。最初の目標は、「飼い主の膝の上は安全で良いことがある場所だ」と覚えてもらうことです。

  1. 床に座り、足の上にタオルやブランケットを広げます。
  2. その上に、モルモットの好物である野菜やおやつを置きます。
  3. ケージから出てきたモルモットが、自分から膝の上に乗っておやつを食べるのを待ちましょう。
  4. 食べている間は、優しく声をかけながら、頭や背中をゆっくり撫でてあげます。

このステップを繰り返すことで、モルモットは飼い主への警戒心を少しずつ解いていきます。

ステップ2:正しい手順で抱き上げる

膝の上でリラックスできるようになったら、いよいよ体を持ち上げる練習です。

捕まえ方(持ち上げ方)

モルモットは捕食される動物だったため、上から鷲掴みにされることを本能的に恐れます。必ず「下から、ゆっくり、両手で」を徹底しましょう。

  1. まず優しく名前を呼び、これから触ることを伝えます。
  2. モルモットの側面か正面から、片方の手を胸の下(脇の下あたり)にそっと差し込みます。
  3. もう片方の手で、お尻全体を優しく包み込むように支えます。
  4. 両手で体を水平に保ったまま、ゆっくりと持ち上げます。

抱き方(支え方)

抱き上げたら、モルモットが安心できる姿勢を保ってあげましょう。

  1. お尻を支えた方の手はそのままに、体を自分の胸やお腹にそっと引き寄せ、密着させます。こうすることで、モルモットは体が安定し、安心感を得られます。
  2. 飼い主がおっかなびっくりだと、その不安がモルモットにも伝わってしまいます。「大丈夫だよ」という気持ちで、自信を持ってしっかりと支えてあげましょう。

【最重要】必ず低い位置で行う
抱っこの練習は、万が一の落下に備え、必ず床に座った状態など、低い位置で行ってください。 モルモットは体が重いため、高い位置から落ちると歯を折ったり、顎を打ったりする大怪我に繋がる危険があります。

【応用編】子どもや初心者のための「タオル抱っこ」

小さなお子さんや、まだ抱っこに慣れていない方が触れ合う際は、タオルや小さなブランケットごとすくい上げて抱っこする「タオル抱っこ」がおすすめです。布に包まれることでモルモットが安心し、また、万が一暴れても爪で引っ掻かれるのを防げます。

抱っこ中のスキンシップと注意点

抱っこに慣れてくれたら、優しく撫でてコミュニケーションを深めましょう。

  1. 喜ぶ場所: 頭、顎の下、背中などを、毛並みに沿って優しく撫でると、「キューキュー」と喉を鳴らして喜んでくれることがあります。
  2. 嫌がる場所: 多くのモルモットは、お尻周りを触られるのを嫌がります。嫌がるそぶりを見せたら、無理強いは禁物です。
  3. 時間の目安: スキンシップの時間は、1日30分~1時間程度にしましょう。長時間拘束することは、モルモットにとってストレスとなり、かえって寿命を縮めてしまう可能性も指摘されています。

個体差によって抱っこが苦手な子もいます。嫌がっている場合は無理に続けず、その子の個性を尊重してあげましょう。

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