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モルモットの飼育環境-床の作り方

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床を作る素材  

野生のモルは低い木や草のはえた土地に穴を掘って巣を作っていました。穴の中には枯れ葉や枯れ草を外から持ってきて寝床にしていました。ペットのモルモットも同じような床にするのが望ましいと思われます。

モルモットは食欲旺盛でよく食べるので、排泄も多いです。床は排泄物が多くなり汚れやすくなりますので、衛生的を維持できる素材を選びたいですね。

また、モルモットの短くて小さな脚や爪は隙間に挟まったり引っかかると怪我をするので安全性も確保したいと思います。

モルモットの床作りに『これが床の正解』という答えはなくて、飼育環境やモルに合わせて飼い主さんが(試行錯誤して)工夫をして下さい。

牧草

おそらく牧草を床の全面にひく飼い主さんが多いのではないでしょうか?自然の環境に近くてモルモットが食べたり寝床にします。 保湿性と保温性があるので床材に適しています。

木製チップ

木の削りくずや、細かい木くずを圧縮してペレット状にしたチップがあります。吸水性があるので、トイレに撒いたり床に牧草と一緒に全面に撒いて使います。
木の種類によってはアレルギーを起こす可能性があるので、加熱処理がしてある製品を選ぶと良いです。参考まで、杉の切りくずは小動物に害を与えるという報告があります。

ケージに付属の金属網

ケージを購入した際に床に金属製の網が設置してある製品があります。
この網はモルモットの脚や爪が引っかかって怪我をする恐れがあります。
また、金属の素材によっては排泄物で腐食して、モルモットの脚に付着すると皮膚炎などの病気になるかもしれないので、外しましょう。

スノコ

スノコの良い点は排泄物や細かい汚れを下に落として汚れにくく出来ることです。反面、牧草も落ちます。

ペットショップやホームセンターなどでは様々なスノコを扱っています。スノコ選びのポイントは、木製で隙間が少ない品です。
隙間が広いスノコは短い脚を挟んで骨折したり怪我をする恐れがありますので、キッチン用のスノコなど隙間が狭いスノコで安全にしましょう。

スノコの素材は天然の木100%をおすすめします。モルモットはスノコを囓るので、塗料や人工の成分が入っていないスノコで、釘を使っていない品が良いです。

スノコの大きさは、床の全面になるのは避けていただき、牧草のスペースや巣箱のスペースを確保してモルが好きな場所を選べるようにしましょう。

スノコは2枚用意して、交互に使い空いているスノコは洗ってよく乾燥させると良いです。

新聞紙、ペットシーツ

新聞紙を折りたたんで床の大きさに合わせてひくと、掃除の時は手間が減って簡単になります。
しかしながら、新聞紙はインクを始め漂白剤などいろいろな薬品を含んでいるのでいます。モルモットは新聞紙を食べるので、おすすめしません。
スノコの下に新聞紙を敷いてモルが食べられないような工夫をすると良いでしょう。

同様にペットシーツもモルが食べるとデリケートな消化器や腸にダメージを与える素材です。
しかし、ペットシーツは吸水性がよく衛生的であり、臭いも少ないので上手に利用すると便利です。
なので、ペットシーツを使う場合はスノコの下に敷いたり、表面をメッシュで覆うワンコ用のペットシーツなどを利用してモルを守って上手に利用してください。

ポイント ペットシーツの囓り対策

ペットシーツを敷くと囓って食べる仔がいます。
ペットシーツは有害なので、食べないように工夫をしましょう。

  • シーツの縁を下側に折り曲げて囓りにくいようにする
  • 園芸用のネットやワンコ用のメッシュをシーツの上にかぶせて直接シーツを囓ることができないようにする
  • 隅っこや端っこなどの箇所に、粒の大きめのウッドペレットをゴロゴロ置いて、シーツを隠す
  • 囓りやすい箇所に大粒の消臭砂を置いてシーツを隠す
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