モルモットの毛の特徴
モルモットは品種により短毛種と長毛種がいます。つむじがあったり縮れていたりストレートな毛などの種類があります。
短毛種に比べて長毛種のモルは被毛に汚れが付きやすく自分でグルーミングをして飲み込んでしまうことがあり、飼い主さんのブラッシングが欠かせない点から、上級者向けの品種と言えましょう。
換え毛、抜け毛
モルモットの被毛は、夏から冬にかけてと、冬から夏にかけて生えかわります。 抜け毛は短毛種よりも長毛種の方が多いです。
また、野生のモルモットは春と秋の換毛期がありますが、ペットのモルモットは必ずしも春と秋ではなくやや不定期な時期に換毛することがあります。
グルーミング
モルモットは自分で毛をなめてグルーミングする習性があります。モルは自分でグルーミングをしたときに毛を舐めとって飲み込んでしまいます。これが胃や消化器官にたまると球毛症となります。
他の動物でネコなどもグルーミングしますが草を食べて毛をはき出します。モルモットははき出すことができず体内にたまってしまいます。
なので定期的にブラッシングをして余分な毛を取り除くと同時に、ダニなどの害虫や皮膚病の原因を取り去り健康を維持します。
ブラッシングの仕方
先に書きましたが健康維持のためにブラッシングは必要です。さらに、ブラッシングを習慣づけて体に触れることに慣らしておくと、健康状態のチェックがしやすく獣医で診察を受けるときもスムーズになります。
ブラッシングのタイミング
短毛種のブラッシングは毎日する必要はなく、1、2週間に一度、換毛と思われる時期や抜け毛が多いときには2~3日に一度のタイミングで行うとよいです。
長毛種は毎日のブラッシングが必要です。
ブラッシングの時に、皮膚の状態や爪の長さや耳の汚れや目の状態などの健康状態も確認するとよいでしょう。
体毛別ブラッシングの仕方
短毛種のブラッシング
タオルなどをひざに敷いてモルを上にのせ、優しく声をかけながら毛の流れに沿ってブラッシングをします。お尻のあたりを触られると嫌がる仔もいますので嫌がったら無理矢理するのはやめましょう。
毛が汚れている箇所は固く絞ったタオルで拭くとよいです。
長毛種のブラッシング
短毛種と同様にタオルなどをひざに敷いてモルを上にのせます。優しく声をかけながら毛の流れに沿ってブラッシングをします。
長毛種は毛がもつれたり絡まっている事があるので、始めは目の粗いクシでもつれをほぐすとよいです。
また、湿気や汚れによって、毛玉になりやすいため毛玉があるかどうか確認し毛玉があったら、指でほぐしてからブラッシングしましょう。もし、それでも毛玉が取れない場合は、ハサミでカットしてあげましょう。毛玉を切るときは皮膚を傷つけないように注意しましょう。
毛玉を放置すると、皮膚病の原因にもなります。
毛のもつれや毛玉がなくなったら、柔らかい毛のブラシでブラッシングをします。
ブラッシングをした後に固く絞ったタオルで拭くのもよいでしょう。
長毛種の仔は毛が長いので足やお腹の毛が床に付いて引きずる場合があります。それと、後ろ足やお尻の部分が汚れやすく固まったり不衛生になりがちです。
この場合は適度な長さまで毛を少し切ってもよいですね。
注意
※モルモットはお尻を触られるのが嫌いなので、ブラッシングを初めて間もない頃はお尻のあたりを触るとブルブルと鳴いて不快感を表します。慣れるまでの間は少しずつ優しく撫でてあげて、ブラッシングの習慣を身につけるようにしましょう。やがて慣れるとブラッシングの最中もひざの上でじっとしているようになります。